初めまして、角井孝次です。
今回は、国が働き方改革担当大臣を設置し、推進していますワークライフバランスについてご紹介します。
ワークライフバランスという言葉をご存知ですか?「ワークライフバランスって仕事と生活のバランスでしょ?」、「仕事と生活と睡眠で8時間ずつの配分でしょ?」と感じられる方もいらっしゃるでしょう。
ワークライフバランスとは、『私生活の充実により仕事がうまく進み、仕事がうまくいくことによって私生活も潤うこと』です。つまり、ライフで得た様々な経験(自己啓発、交流会参加、家族との大切な時間、健康管理など)を通じてワークに活かす。そうするとワークが潤い(業務スキルを活かしたり、心身とも健康な状態で働きアイデアが出たり、モチベーションが上がる)、さらにライフも潤うという相乗効果です。
では、なぜいまワークライフバランスなのか注目されている背景には「少子高齢化問題」、「労働生産性」、「健康問題」などがあります。
少子高齢化により働き手が少なく、どの企業も人材難な時代に突入しています。どこから人材を確保するかという喫緊の課題に対して、いま注目されているのが、女性活躍や外国人登用、定年延長など多様な人材です。
また、日本は世界で見ても韓国に続き長時間労働大国です。労働生産性は、先進諸国の中でも最下位、世界でみても第22位という残念なデータがあります。つまり長く働くけど、労働生産性は最低クラスという現実です。
そして、このワークスタイルを続けていると健康面のリスクも非常に高まってきます。
このように従来の働き手を均一に揃える、ワークに費やすやり方は、本人にとっても会社にとっても非効率でしかなく、今後わたしたちに訪れるライフイベント(出産、育児、介護、病気)と両立して働き続けられる環境とも言い難いのではないでしょうか。また、ワークで高い成果を出すには心身ともに健康で、プライベートが充実していないと良いパフォーマンスは発揮できません。
これからは、多様な人材を強みとして個の強みを組織に活かすダイバーシティ経営が求められており、その目玉になるのが、ワークライフバランスです。
働き方見直しをおこない、本人にとっても会社にとっても幸せなワークスタイルがいま求められているのではないでしょうか。